こころびより
サイトキャラが日替わりで登場。 過去話や未来話・裏話などが書かれていたりします。 たまに小咄も?
2006
July 06
July 06
明日から期末試験だ。
3年生にとってはこれが学年末試験の意味も持つ重要なものだ。
とはいえ、これまでの実力を遺憾なく発揮すれば良いだけなので、普段と余り変わらない。
それでも今日という日は大事に試験勉強に当てなければならなかったのだが、抜き差しならない用事が出来てしまって、やむを得なく寄り道をした。
そのために、いつもは図書室で下校時刻まで居座ることにしているが、それも早く切り上げた。
その途中で何故だか気を取られてついうっかり足を止めてしまったものがあった。
それは笹だった。
それを見て明日が七夕なのだと気がついた。
店先に立てられている笹には、飾りは殆どない、カラフルな短冊が所狭しと下げられていた。
いくらなんでもこれはバランスを欠いているだろうと思ったところへ、一人の店員が声を掛けてきた。
笹の影に長いテーブルが設置されていて、その内側にこの店の店員と思しき女性がいた。
「願い事を書いていきませんか?」
それで、この短冊がたわわにぶら下がっている理由を理解した。
「いや」
短く否定の言葉を返しながら、改めて笹に目をやると、視界に飛び込んできた短冊があった。
真っ赤な短冊に黒い文字は目立たないのに、それが気になった。
目を凝らすと立っている位置からもその願い事が読めてしまった。
「センパイともっともっと一緒に過ごす時間をください」
名前を見なくても、誰が書いたのかわかるなんてこと、咄嗟には信じられなかったが事実だった。
あれは赤城のものだ。
あきら、と平仮名の名前だけが添えられていたから、
もしかすると別のあきらという人間かもしれないが、
赤城意外には考えられなかった。
そういえば、最近はあまり会っていない。
最後に会ったのは、先週の土曜日だ。
以前は雨の日など図書室まで追いかけてきていたというのに、このところそれがない。
試験の前などは教えを請いにやってきたというのに。
大丈夫なのだろうか?
いつもギリギリで試験をクリアしているくせに、今回は一人で乗り越えるつもりでいるのだろうか。
大丈夫じゃない。
そんなわけがない。
明日、試験が終わったら、今後の試験科目について傾向と対策を練ってやろう。
今更かも知れないが、何もしないよりはましだ。
忙しくしているのを気遣っているのかも知れないが、要らない心配は必要ない。
会いたいと思っているのなら、その通り会いに来ればいい。
何を遠慮しているんだ。
そんなのは、似合わないだろう。
まったく居心地が悪い。
3年生にとってはこれが学年末試験の意味も持つ重要なものだ。
とはいえ、これまでの実力を遺憾なく発揮すれば良いだけなので、普段と余り変わらない。
それでも今日という日は大事に試験勉強に当てなければならなかったのだが、抜き差しならない用事が出来てしまって、やむを得なく寄り道をした。
そのために、いつもは図書室で下校時刻まで居座ることにしているが、それも早く切り上げた。
その途中で何故だか気を取られてついうっかり足を止めてしまったものがあった。
それは笹だった。
それを見て明日が七夕なのだと気がついた。
店先に立てられている笹には、飾りは殆どない、カラフルな短冊が所狭しと下げられていた。
いくらなんでもこれはバランスを欠いているだろうと思ったところへ、一人の店員が声を掛けてきた。
笹の影に長いテーブルが設置されていて、その内側にこの店の店員と思しき女性がいた。
「願い事を書いていきませんか?」
それで、この短冊がたわわにぶら下がっている理由を理解した。
「いや」
短く否定の言葉を返しながら、改めて笹に目をやると、視界に飛び込んできた短冊があった。
真っ赤な短冊に黒い文字は目立たないのに、それが気になった。
目を凝らすと立っている位置からもその願い事が読めてしまった。
「センパイともっともっと一緒に過ごす時間をください」
名前を見なくても、誰が書いたのかわかるなんてこと、咄嗟には信じられなかったが事実だった。
あれは赤城のものだ。
あきら、と平仮名の名前だけが添えられていたから、
もしかすると別のあきらという人間かもしれないが、
赤城意外には考えられなかった。
そういえば、最近はあまり会っていない。
最後に会ったのは、先週の土曜日だ。
以前は雨の日など図書室まで追いかけてきていたというのに、このところそれがない。
試験の前などは教えを請いにやってきたというのに。
大丈夫なのだろうか?
いつもギリギリで試験をクリアしているくせに、今回は一人で乗り越えるつもりでいるのだろうか。
大丈夫じゃない。
そんなわけがない。
明日、試験が終わったら、今後の試験科目について傾向と対策を練ってやろう。
今更かも知れないが、何もしないよりはましだ。
忙しくしているのを気遣っているのかも知れないが、要らない心配は必要ない。
会いたいと思っているのなら、その通り会いに来ればいい。
何を遠慮しているんだ。
そんなのは、似合わないだろう。
まったく居心地が悪い。
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