こころびより
サイトキャラが日替わりで登場。 過去話や未来話・裏話などが書かれていたりします。 たまに小咄も?
2009
May 24
May 24
「妙齢の女性の年齢を話題にするって失礼じゃない?」
「うわっ!!」
和希の背中を見送っていたロクは背後からの声に、度肝を抜かれる。
「な、ナナ………」
そーっと背後を振り返った。
腰に手を当ててナナが仁王立ちしていた。
「それにアタシを見習おうっていう心意気がいいのに、それにダメだしするっていうのも、アタシに失礼だよね」
「どっから聞いてたんだよ! っつーか、何盗み聞きしてんだよ!!」
「隙のあるほうが悪いの。そもそも隙があるってたるんでるわよ~。そんなんじゃ、彼女も守れないわよ」
「うるせー」
ナナの横をすり抜けて歩き出す。ナナはくすっと笑うとロクの後ろを付いていく。
「だけど、健気だよね~。あんたもあの子もさ。お姉さん、なんだか泣けて来ちゃうわ」
「茶化すなよ」
そう突っ返したが、ナナの言うとおりだと思う。
告白して振られて、挙げ句の果てに、その相手に好きな人のことで相談されるなんて結構切ない。けれど、それでも話を聞かずにはいられないし、なんとかしてあげたいと思う。少しでも接することが出来るのなら、それが嬉しいと思う。
「あの子だって、今はフリーみたいなもんでしょ。それにちょっと弱ってるじゃない。そこにつけ込むことはしないの?」
ぐるりとナナのほうへ首を巡らせる。
「それって最低だろ」
「あら? だって、それも一つの恋愛手段よ」
「………ナナはそういうのされて嬉しいのかよ」
「嬉しいとか嬉しくないとかいう問題じゃないのよ。ロクのことだから弱味につけ込むのが嫌なんだろうけど、アタシから言わせればまだまだ恋愛ってのを綺麗事にしか見てないわよね。本気で好きならね、なりふり構ってらんないもんよ。それに弱ってるからこそ、助けになりたいって思うものでしょ。そういう気持ちって、伝わるものよ。弱ってるところに優しくされたり、助けになってくれたりしたら、いいなって思っても無理ないのよ」
ナナの言うことはわかりやすかった。
それでも、踏み切れないものがロクにはある。
「………それで振り向いて貰えなかったら、虚しいだけじゃないか」
そうなることが目に見えている。和希は勇也しか見えていない。和希の原動力は今、勇也の関わることにしかない。
「何もしないうちから諦めてるだけでしょ。まだ青臭い若造のくせに、守りに入ってるんじゃないわよ。何もしなきゃ何も変わらないのは道理でしょうが」
「いいんだよ!」
ロクは突っぱねた。
何度も振られるのは嫌だった。しつこいと思われるのも嫌だ。今ならまだきっと感じのいい相手だと見て貰える。それでいい。
ロクの頑なな態度に、ナナは肩を竦めた。
「うわっ!!」
和希の背中を見送っていたロクは背後からの声に、度肝を抜かれる。
「な、ナナ………」
そーっと背後を振り返った。
腰に手を当ててナナが仁王立ちしていた。
「それにアタシを見習おうっていう心意気がいいのに、それにダメだしするっていうのも、アタシに失礼だよね」
「どっから聞いてたんだよ! っつーか、何盗み聞きしてんだよ!!」
「隙のあるほうが悪いの。そもそも隙があるってたるんでるわよ~。そんなんじゃ、彼女も守れないわよ」
「うるせー」
ナナの横をすり抜けて歩き出す。ナナはくすっと笑うとロクの後ろを付いていく。
「だけど、健気だよね~。あんたもあの子もさ。お姉さん、なんだか泣けて来ちゃうわ」
「茶化すなよ」
そう突っ返したが、ナナの言うとおりだと思う。
告白して振られて、挙げ句の果てに、その相手に好きな人のことで相談されるなんて結構切ない。けれど、それでも話を聞かずにはいられないし、なんとかしてあげたいと思う。少しでも接することが出来るのなら、それが嬉しいと思う。
「あの子だって、今はフリーみたいなもんでしょ。それにちょっと弱ってるじゃない。そこにつけ込むことはしないの?」
ぐるりとナナのほうへ首を巡らせる。
「それって最低だろ」
「あら? だって、それも一つの恋愛手段よ」
「………ナナはそういうのされて嬉しいのかよ」
「嬉しいとか嬉しくないとかいう問題じゃないのよ。ロクのことだから弱味につけ込むのが嫌なんだろうけど、アタシから言わせればまだまだ恋愛ってのを綺麗事にしか見てないわよね。本気で好きならね、なりふり構ってらんないもんよ。それに弱ってるからこそ、助けになりたいって思うものでしょ。そういう気持ちって、伝わるものよ。弱ってるところに優しくされたり、助けになってくれたりしたら、いいなって思っても無理ないのよ」
ナナの言うことはわかりやすかった。
それでも、踏み切れないものがロクにはある。
「………それで振り向いて貰えなかったら、虚しいだけじゃないか」
そうなることが目に見えている。和希は勇也しか見えていない。和希の原動力は今、勇也の関わることにしかない。
「何もしないうちから諦めてるだけでしょ。まだ青臭い若造のくせに、守りに入ってるんじゃないわよ。何もしなきゃ何も変わらないのは道理でしょうが」
「いいんだよ!」
ロクは突っぱねた。
何度も振られるのは嫌だった。しつこいと思われるのも嫌だ。今ならまだきっと感じのいい相手だと見て貰える。それでいい。
ロクの頑なな態度に、ナナは肩を竦めた。
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