こころびより
サイトキャラが日替わりで登場。 過去話や未来話・裏話などが書かれていたりします。 たまに小咄も?
2007
November 03
November 03
異性と食事に行って何もしないで帰るのはいつ以来なのか、すぐには思い出せなかった。それくらい久しぶりのことだった。
柚子と別れた後のタクシーの中で一人、そんなことを考えた自分を笑う。
異性と食事をする、もしくは飲みに行く、それはその後セックスをするための段階の一つでしかなかった。出会ってすぐさまホテルへ行くこともままあった。
それは最初からそれが目的だからだ。
その為に出会い系をやっていると言っても過言ではない。
ただ、最近ではそれも少々飽きてきた感がある。全く知らない誰かと夜に会ってセックスだけする。そのことに以前ほどの興味を覚えない。
出会い系サイトにアクセスはする。誰かと会う約束を取り付けたりもする。
実は今日も約束していたのだ。だが、あまり気乗りしなかった。だから柚子に誘われて、あっさりとそちらに乗った。それでも、今日会う相手がどんな女なのか見てみたくて、その女と落ち合う約束をした店に、柚子を連れて行った。
危うく話しかけられてきそうになって焦った。ある程度の特徴は伝えているが、出会い系で知り合った相手にはある種のアンテナが働くらしく、一発でだいたい相手のことを見つけられる。それはサトルもそうだったし、相手の女もそうだったのだろう。
だが、柚子を見て大人しく引いてくれた。
店に入った後もしばらく密かに女の観察をしていたが、それから三十分ほどして去っていった。しかし、メールは寄越してきた。店を出てから確認すると、何故来てくれなかったのか、という問い詰める内容だった。
それですっかり興ざめしてしまった。
彼女でも何でもないのに、問い詰められる謂われはない。
メールは無視をすることにして、その内容も削除した。
それに、その時にはその女はどうでもよくなっていたのだ。目の前にいる柚子に興味を抱いていたから。
特別な何かがあるとは思えない。
今日会うことにしていた出会い系の女よりどちらかといえばサトルの好みに近い顔立ちをしているくらいで、性格も決して明るくなかったし(これは途中で覆されたが)、どちらかと言えばつまらないという印象を抱いてもおかしくないくらいだ。
だが、話しているのが楽しいと思えた。
その理由は自分でもわからない。
だから、もうしばらく柚子と一緒にいてみようと思う。もっと話をしたい。
さっきまで柚子が座っていたシートに目を向ける。
(出会い系はしばらくやめてもいいな)
耳元で囁いた、柚子の声を思い出す。
柚子となら楽しい時間を持てそうだ。
柚子と別れた後のタクシーの中で一人、そんなことを考えた自分を笑う。
異性と食事をする、もしくは飲みに行く、それはその後セックスをするための段階の一つでしかなかった。出会ってすぐさまホテルへ行くこともままあった。
それは最初からそれが目的だからだ。
その為に出会い系をやっていると言っても過言ではない。
ただ、最近ではそれも少々飽きてきた感がある。全く知らない誰かと夜に会ってセックスだけする。そのことに以前ほどの興味を覚えない。
出会い系サイトにアクセスはする。誰かと会う約束を取り付けたりもする。
実は今日も約束していたのだ。だが、あまり気乗りしなかった。だから柚子に誘われて、あっさりとそちらに乗った。それでも、今日会う相手がどんな女なのか見てみたくて、その女と落ち合う約束をした店に、柚子を連れて行った。
危うく話しかけられてきそうになって焦った。ある程度の特徴は伝えているが、出会い系で知り合った相手にはある種のアンテナが働くらしく、一発でだいたい相手のことを見つけられる。それはサトルもそうだったし、相手の女もそうだったのだろう。
だが、柚子を見て大人しく引いてくれた。
店に入った後もしばらく密かに女の観察をしていたが、それから三十分ほどして去っていった。しかし、メールは寄越してきた。店を出てから確認すると、何故来てくれなかったのか、という問い詰める内容だった。
それですっかり興ざめしてしまった。
彼女でも何でもないのに、問い詰められる謂われはない。
メールは無視をすることにして、その内容も削除した。
それに、その時にはその女はどうでもよくなっていたのだ。目の前にいる柚子に興味を抱いていたから。
特別な何かがあるとは思えない。
今日会うことにしていた出会い系の女よりどちらかといえばサトルの好みに近い顔立ちをしているくらいで、性格も決して明るくなかったし(これは途中で覆されたが)、どちらかと言えばつまらないという印象を抱いてもおかしくないくらいだ。
だが、話しているのが楽しいと思えた。
その理由は自分でもわからない。
だから、もうしばらく柚子と一緒にいてみようと思う。もっと話をしたい。
さっきまで柚子が座っていたシートに目を向ける。
(出会い系はしばらくやめてもいいな)
耳元で囁いた、柚子の声を思い出す。
柚子となら楽しい時間を持てそうだ。
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